違反〜アレルヤSide


規則違反を犯し、独房入りから、一週間以上…ティエリアが、この部屋の扉を開けた。

「やぁ、独房入りは終わりかい?」
僕が先に声を掛ける。

「その様子だと、とても反省しているとは思えないな。」
ティエリアが面白く無さそうに言う。

「そうだね。」

僕は、が励ましてくれた事によって、きっと、これで良かったんだ、と思えるようになっていた。

確かに、規則違反を犯したし、クルーには迷惑をかけた。
それでも、あの232人の命が助かったのだから…
こんな僕が起こしてしまった事でも、良かったと思ってくれる人がいるのなら…
僕は…

だから、ティエリアに、反省してない、って言われても、反論出来なかった。

ティエリアは不本意そうだったが、僕の力が必要、と言う事で、この独房入りから開放された。


ミッション開始の為、キュリオスに駆け寄ると、がコックピットから降りて来た。
整備をしてくれていたのだろう。

、キュリオスの整備、ありがとう。」
「アレルヤ…すぐに出れるわ。だけど…体は大丈夫?
開放されたばかりで、ゆっくり休めて無いでしょ?!
こんな、急に…」

は、心配そうに僕の顔色を見た。

「大丈夫だよ、ありがとう。
僕の体は頑丈だから、心配要らないよ。」

笑顔で返す僕に、は、コックピット内でも摂れる宇宙食を渡してくれた。

「これ…時間があったら、食べてね。気を付けて…!」

「うん、ありがとう。行って来ます、すぐに帰って来るよ。」

僕は、に手を振ると、素早くキュリオスに乗り込んだ。


僕は、ガンダムマイスター。
キュリオスのパイロットだ。
これまでも、そして、これからも。
人々が争いを止めるまで……


おしまい。

☆☆☆

独房入り後、すぐにミッションだったから、人遣い荒いなぁ、ちゃんと食事摂ってるのかなぁ、と心配になったので。
こうだったらイイナァと思って書いてみました。


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