もしもハレルヤが喧嘩番長だったら3


お昼休み。
お昼を買いに購買部に行ったハレルヤ君。
私は、昨日の事を謝りに、カティちゃんとコーラサワー君の席に向かった。

「あの・・・昨日は、本当に、・・ごめんなさい・・・」

頭を下げると、

「全然気にしなくていーよ、ちゃん!」

と、明るく笑う、満身創痍のコーラサワー君。

「だ、そうだ。こいつがこう言うんだから。、もう気にするな。」

カティちゃんも、柔らかく笑ってくれる。

が、・・・

「お前は自覚が足りない、。」

突然、お隣りの席の刹那君が口を挟んだ。

「じ、自覚・・・」

「そうだ。あの喧嘩番長と付き合っているんだ。
 それなりの自覚や覚悟が必要だ。
 お前にそれが足りないから、昨日みたいな事が起こる。」

きっと、コーラサワー君にでも聞いたのだろう・・・
その厳しい言葉に、胸が痛む。

「・・・そうだね・・・
 これからは、もっと気を付けるよ・・・」

「もういいだろう。も懲りている。あんまりこいつをいじめるな。」

そう庇ってくれるカティちゃんが有難い。
そうだぞ、刹那!と、コーラサワー君も助けてくれる。
凄く有難かった。

「・・・あの・・・、カティちゃん、・・・ちょっと・・・」

私は、男子二人から離れるように、教室の隅にカティちゃんを呼んだ。
気になることが、あったから・・・

「なんだ、?こそこそと。」

「あの、ね・・・
 ちょっと、聞きづらいこと、なんだけど・・・」

私のおどおどした物言いが気に障ったのか、

「はっきり言ったらどうだ?」

ちょっとイライラしてる様子・・・

「あの、ね・・・、カティちゃんと、コーラサワー君は、その・・・
 もう、・・・えっち、・・した・・・?」

もじもじと、顔を赤くして尋ねた私を、少し驚いた顔で見るカティちゃん。
だが、すぐにいつものポーカーフェイスに戻った。

「なんだ、そんなことか。
 ・・・あいつが、我慢出来るような男に見えるか?」

「・・・み、見えない・・・」

「そういうことだ。
 結論を言うと、している。」

「一回だけ?」

「まさか。」

・・・だよね。コーラサワー君だもんね。

「どうして、そんな事を?何かあったのか?」

「うぅん。
 ただ・・・
 昨日さ、あの他校の男子生徒から、
 ハレルヤ君がまだえっちしてないなんてありえない、みたいな事、言われて・・・
 それで・・・」

それを聞いて、さっきより更にカティちゃんは驚いた。

「!!!
 や、奴は・・・としてないのか?!!」

私が、こくり、と頷くと、

「それは確かに有り得ないな。
 お前と付き合う前は、女をとっかえひっかえ遊びまくってた奴だからな。
 ・・・もしかして・・・」

今度は、カティちゃんが言いづらそうにしている。

「何?!
 気になるから、言って!!」

「・・・考えにくいが、もしや・・セフレが居るんじゃないのか?」

「??
 せふれって、何?」

軽く溜め息を吐かれてしまった・・・

「セックスフレンド、だ。
 つまり、体だけの関係。他の女で遊んでる、ってことだ。」

まさか、そんな!!!
だって、いっつも一緒に帰ってるし。
(でも、私を送った後、他の女の人の所に通ってる、とか?!)
だって、私を大事に想ってくれてるし。
(でも、男の人は、心と体は別、って、よく言うし・・・)

私は、混乱して、もう、泣き出しそうになってしまった。

「大丈夫か?
 悪い方に考えるな。悪かった、余計な事言って。
 ・・・ほら、本人に聞けばいいじゃないか。」

ふと気付くと、私とカティちゃんのすぐ傍まで、ハレルヤ君が来ていた。

「は、ハレルヤ、君・・・」

「?
 なんだぁ?
 なんで、は泣きそうな顔、してんだ?
 さては、マネキン、何かやらかしたか?
 てめぇと言えども、ただじゃおかねーぜ?」

カティちゃんは、ふん!とせせら笑い、

「何かやってるのは、貴様の方じゃないのか?」

「あ?何言ってんだ、てめぇ?」

私は、ハレルヤ君を抑えて、

「ちょっ・・やめてよ、ふたりとも!」

つかみかからんばかりの二人を引き離した。

「ほら、。本人に確かめてみろ。」

カティちゃんは、あくまでクールに言い放つ。

・・・う。そ、そんな、簡単に、聞けないよ・・・

まごまごしている私に、またしてもカティちゃんがイライラし始めて、・・・

「おい、貴様。
 まさか、の他に、女が居るのではあるまいな?」

・・・いきなり本題ですか・・・
恐る恐るハレルヤ君の表情を見上げると・・・
・・・マックスで怒ってます・・・

「あ?
 なんだそりゃぁ?
 どっからそんな情報が出てきやがった?
 俺はよ、いくら喧嘩番長やってるから、って、そんな事、ぜってーありえねぇーぜ?
 を好きになってからは、他の女とは一切関わってねぇ。
 一体どーしてそーなった?あ?」

やばい。目が本気で怒ってる!
このままだと、本当に喧嘩になっちゃう!!
・・・私が、本当のこと、言わないと!!

「あ、あの・・ハレルヤ君!」

「あ?なんだ、?今、マネキンと、話・・・」

「違うの!カティちゃんは、私の代わりに訊いてくれただけなの!!」

そう言うと、ハレルヤ君の顔色が、サッと変わった。

「・・・ふん。そーゆー事かよ。
 、てめーも、俺を疑ってんのか?
 昨夜、おめぇのおふくろさんに挨拶した、この俺を?」

私は、ハッとなった。
本当に、私は馬鹿だ。

「ご、ごめんなさい!!
 疑うつもりは、無かったの!!
 お願い、話、聞いて!」

必死にハレルヤ君にしがみつくと、
ハレルヤ君は、少し溜め息を吐いて、でも、私の言葉を待ってくれた。

「・・・昨日ね、・・・あの他校の男子に、言われたの。
 お前、まだ処女か、って。
 ハレルヤが、まだ手を出してないなんて、わけが分かんない、って。」

私は、恥ずかしくって、顔を赤くしながら、俯きながら、精一杯、声を搾り出した。
声が・・震えてしまう・・・

「それで・・・私とお付き合いする前は、色んな女の人とハレルヤ君はお付き合いしてて、
 その・・・えっち、とかも、いっぱい、してた、って、聞いたから・・・
 だから、・・・わ、私とは、・・なんで、しないのかな、って。
 したく、ないのかな、って。
 それで、・・カティちゃんに、・・・相談、して・・・・」

その後は、言葉が続かなかった。
不安で、押し潰されそうで、・・涙で、目の前が滲む。

「ば、・・か、やろぅ・・・」

押し殺した声で、そう呟きながら、ハレルヤ君は、私をギュッと、抱き締めた。

「おい、マネキン。
 あっち、行ってろ。」

カティちゃんが、席に着くのを確認して、ハレルヤ君は、私だけに見せる、優しい顔、優しい声で、

「・・・ヤな想い、また、させちまって・・・すまねぇな・・・
 あいつら、そんな事を・・・
 恥ずかしかったろ、・・・ほんと、すまねぇ・・・」

私の頭を撫でながら、髪を梳いてくれる。

「本心を言えば、付き合ったその時に、押し倒したかった。
 こうやって、抱き締めてるだけで、俺は、を犯したくて仕方ねーんだ。
 ・・・だがよ。
 今まで遊びで付き合ってきた他の女とは、おめぇは違う。
 俺の欲望のままに、ヤりたくねぇ。
 本気で、真剣に、付き合いてぇ。
 ちゃんと、大事にしてーんだ。
 その・・初めて、だしな、は。
 ・・・だから、・・・今まで、手ぇ出すの、すっげー我慢、してたんだぜ?」

そう言うと、ハレルヤ君は、少し、笑った。

「だが・・・その事で、を不安にさせちまってる、っつーんなら・・・
 ・・・ヤるか?」

ハレルヤ君は、ニヤリ、と、片方の口角を上げて、厭らしく笑った。
きっと、他の男子にこんな風に言われたら、絶対嫌なんだけど・・・
なんだか、ハレルヤ君はとてもセクシーで。同じ年とは思えない程。

抱かれている腕の力が強まり、・・・下半身を、ぐいぐいと押し付けてきた。
今までに無い抱かれ方で、私の鼓動は早鐘のように波打った。

「ほらさ、分かるか?
 、おめぇの事、考えるだけで、・・抱き締めるだけで、匂いを嗅ぐだけで、
 ・・・こんなにおっ勃っちまうんだよ。」

耳元で、色っぽいハスキーボイスがそう囁く。
私は成す術も無く、もう、何も考えられなくなって、ただ、ハレルヤ君にしがみついているだけだった。

ハレルヤ君は、ふっ、と笑うと、
少し私と距離を取り、私の顔を覗き込んだ。

「おい、。」

私は、ぼーっとしている脳みそをフル回転させ、ハレルヤ君の顔を見つめた。

「分かったか?
 俺が、どんだけを愛してるか。欲しているか。他の女なんかに、興味ねーか。
 どうだ?」

私は、こくり、と頷き、

「・・ご、ごめんなさい・・・」

ハレルヤ君に、しがみついた。
頭上から、

「・・・そろそろ、おめぇを奪っても、いー頃なのかもな。」

と、声が降ってきた。
私は、異論が無い、という意思表示の為に、
ハレルヤ君に、ギュッ、と抱きついた。

ハレルヤ君は、少し驚いていたみたいだけど、また、いつもみたいに、
不敵な笑みをこぼした。



「・・・あそこは、上手くいったみたいだな。」

カティちゃんが、私たちを遠巻きに見てくれていて、そう呟いた。

「マネキンさん!俺達も、今夜!!」

「断る。」

「そんなぁ〜〜」

「・・・何が、今夜、なんだ??」

刹那君が、カティちゃんとコーラサワー君に尋ねる。

「「お子様は、まだ早い。」」


☆☆☆


刹那、ちょっとしか出せなくて残念!
喧嘩番長は・・・本気で好きになった女には、なかなか手が出せないというつんでれ設定にさせて貰いました。
つんでれサイコー。

↓宜しければ感想などどうぞ♪


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