鼓動



・・最近・・
セバスチャンさんを見ると、どきん、となる。
これは・・・


様、いかがいたしましたか?」

の家庭教師役を、セバスチャンが買って出た為、
今はふたりっきりで語学の勉強中。

「!あ、いえ・・あの、難しいと思いまして・・・」
「そうですか?基本的なところですよ?」

やはり、スパルタ過ぎましたか?

と、少し心配そうに、テキストとの顔を交互に見つめるセバスチャン。

「ここは・・」

解説をしながら、だんだん近付いてくるセバスチャンの顔。
息が頬にあたるのを意識しすぎて、は顔を赤くした。


・・だめだ、集中出来ない・・・
ううん。
せっかく、セバスチャンさんが教えて下さってるんだもの、
集中しなくては・・・


くすり。

セバスチャンが笑いを漏らす。

「?」
「失礼。
様は、何に対しても真剣ですね。
素晴らしいことです。」

セバスチャンの手が、の頭を撫でる。

「その調子ですよ。
さ、頑張って。」

更に胸の鼓動が高まる。


・・・どうしたんだろう、わたし・・・
こんなにどきどきして・・・
わたし、セバスチャンさんのこと・・・


自分の気持ちに戸惑うであった。


おしまい。


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あんな家庭教師がいたら、絶対勉強なんて集中できません。笑


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