蝶になれ 華になれ



どんがらがっしゃ〜〜ん・・・

相変らずのメイリンの大騒動。
たまらず、は、ぶちまけられた荷物の後片付けを手伝い始めた。

「い、いけませんだ、様!!」

「ううん、いいの。
いつまでも甘えてられないし、ね。

それに、セバスチャンさんに叱られる前に、片付けなくちゃ。」

「・・あ、ありがとうございますだ、様。。。」


せっせと片付けていると、ふと、メイリンが妙な事を口にした。

「・・・様は、セバスチャンさんの事が、好きだか?」

「えっ!!??」

びっくりして、は手にしていた荷物を落としてしまった。

「やっぱりだか?」

「どっ、どっどうして、そう・・思ったの・・かな・・・??」

バレバレの動揺を隠せず、一応取り繕うとする

「見てれば分かるだよ。
様、セバスチャンさんと話す時、真っ赤になってるし。
セバスチャンさんの話をしたさっきだって・・目がきらきら輝いてただ。

坊ちゃんを好きなエリザベス様と同じ目をしていたから、すぐに分かっただよ。」

微笑みながら、自分の考えを話すメイリン。

「そ、そう・・・バレバレかあ・・・
・・・でも、メイリンも・・・セバスチャンさんのこと、・・・」

「わ、私だかっ?!
滅相も無い!!!
・・確かに、憧れてはいるだが、好きとかそーゆーんじゃないですだよ。

・・・それに・・

セバスチャンさんも、様のこと、好きみたいだし。」

「えっ?!!」

「あ、これ、ナイショですだよ?!
執事室とかで、様の話をするセバスチャンさん・・・
エリザベス様の話をする坊ちゃんと同じ目をしてるですだ。
あんなセバスチャンさん、今まで見たことないですだよ。」

「そ・・、そうなんだ・・・」

嬉しさがこみ上げて、頬を薔薇色に染める

「身分が違うけど、私、応援してるだよ、様。」

「ありがとう、メイリン!」



暖かな昼下がり。
蝶のような、華のような、乙女たちの、ナイショの会話。。。


おしまい。


******

どうにかして、メイリンとからませたくて。。。


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