雨 under ver.
「私は大倶利伽羅さんのこと大好きなんですよ?」
脳内で、の声がこだまする。
自分の胸にもたれかかっているこの女は、オレのことを好きだと言う。
そして、オレも・・・
胸の中がザワつく。
壊したい?愛したい?滅茶苦茶にしたい?
自分の欲望に押し潰されそうになりながら、オレは抵抗しないを押し倒した。
両手首をの頭の左右にオレの手で押さえつけて拘束し、執拗にくちづける。
「ン、・・はぁっ・・・」
舌と舌が絡まりあい、上手く思考が回らない。
馬乗りの状態で上着とシャツを脱ぐ間、はうっとりと大人しく待っていた。
それが肯定の合図だ、とでもいうように。
指を絡めて再びくちづけながら、の着物の裾を割った。
胸を肌蹴させ乳房を食みながら内太ももに手を這わせる。
ピクリ!と体が跳ねる。
「ふっ、・・んん・・・」
くぐもった声が上がる。
「声、我慢するな。聞かせろ」
「・・だって、恥ずかしいです・・・」
「構わん」
太ももを撫でていた指をいきなり秘部に埋め込むと、「あぁン!」と声高に啼いた。
思わず口角がニヤリと上がる。
オレのだ。オレのものだ。
執拗に指だけで攻め続けると、
「や、大倶利伽羅さん、・・もう・・・・」
物欲しそうな目でこっちを見てる。
「もう、何だ?」自分でも分かる程、意地悪く訊く。
「どうして欲しい?」
指をグヂュグヂュ出し入れながらなおも問い詰めると、観念したのか、
「・・・いれて、欲しいです・・・」
可愛い声が震えていた。
その言葉を待っていたオレは容赦無くのナカに突き挿した。
「っひゃあぁっ・・」
「くっ・・キツ・・・」
体を重ねることは初めてではなかったが、のナカはいつになっても狭かった。
オレの下ではしたなくアンアンと喘ぐ姿が、普段のとは真逆で、また、そうさせているのはオレだ、ということがこの上なくユカイだった。
好きな女と交わっている、という事実が、全身を熱くさせた。
「ひゃ・・お、・・くり、か・・・あぁっ・・・」
オレの名前も満足に呼べない程トロトロになったは、一層甲高い声を上げて呆気なく達した。
のナカに欲望を全て吐き出すと、脱力してに覆いかぶさった。
荒いふたつの呼吸が室内に響く。
目が合って思わず笑みがこぼれた。
「オレの子を孕んでくれたらイイのに・・・」
果課無い願いが頭の片隅をかすめ、否、否、と否定した。
「・・雨、止んだみたいですね」
「・・・そうだな・・・」
少し落ち着いたのか、オレの腕の中で外を見る。
その視線をこちらへ向けたくて・・・
「好きだ」ぼそりと低く呟くと、「えっ?!」が勢いよくオレを見た。
「い、今・・・」
「二度は言わねぇよ」
意地悪く顔を背けると、それでも満足だったのだろう、はまたオレの腕の中におさまった。
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