眠り姫


ある日。
屋敷に遊びに来ていたの様子がおかしい。

、こちらへ」

傍に呼んで、額を触ると、少し熱がある。

「っ、熱があるじゃないですか。
 どうしてこんな体でここまで・・・・」

「ご、ごめんなさい・・・
 どうしても、黒白さんに会いたかったから・・・」

どうやら、朝から具合が悪かったらしい。
が、そうまでして私に会いに来てくれるとは、、、嬉しさを隠し切れない。

このまま家まで送ろうかとも思ったが、
まずは私のベッドで休んで貰うことにした。

「いいですか?大人しく寝てるんですよ?
 私は何処にも行きませんから」

そう言い残し、薬を取りに部屋を出た。

薬ばかりを置いてある専用の部屋がある。
頭痛薬を手に取った私は・・・・
ふと、例の「変身する薬」に目をやった。
これを飲ませれば、私と同じ体に・・・・・

私は自分の考えを即座に否定した。

何を考えているのだ。
のままだからいいのだ。

私は、薬部屋を後にした。


戻ると、は眠っていた。
それ程まで具合が悪かったのだろうか。
心配になって顔色を伺う。
元々の色白だが、悪そうでもない。
汗を少しかいている位か。

起きたら、この頭痛薬を飲ませるとしよう。
それまで、姫の眠りを護るとするか・・・・



☆☆☆

ちゃんだけ特別扱いする黒白さん。。。他は容赦無いのに。


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