めろどらまちっく


初めてにキスをした時に知った。
あぁ、キスは初めてなのか、と。
ならばこの先もしたことはあるまい。
ベッドに優しく押し倒すと、無垢な眼差しでみつめられた。
このまま進んでいいものか少し躊躇いながらも、乳房に触れると、
何をされているのか分からないかのように、くすぐったそうに微笑んだ。
その微笑みで、自分の中の何かがぷつりと切れた。
今度は激しくくちづけながら、乳房を直に弄ぶ。
さすがにも驚いたのか、体を強張らせたが、キスの合間の吐息が甘い。
どうやら嫌がってはいないようだ。私を押しのける気配も無い。
ならば、と、左手はそのままに、右手を下へと伸ばした。
嬉しいことに、少し湿っている。
私はに向かって微笑んだ。

「今から、気持ちいいことをして差し上げますよ」

「ほんとうですか?」

「えぇ、もちろん。最初は少し痛いかもしれませんが、きっと気持ち良くなりますよ」

「はい、分かりまし、、、」

返事もろくに聞かず、私はキスを再開し、右手で秘部を弄び始めた。
あとからあとから愛液が溢れてくる。なんとも敏感な体だ。
私が初めてで良かった、と、心からそう思った。
他の男になど渡したくもない。
自分が独占欲の塊だと、この時初めて思い知った。

乱暴に脱がせた服が散乱する中、色白のの肌が映える。
私はこれ以上愛撫を長引かせることが出来ず、自分も服を脱ぎ捨てると、に覆い被さった。

、深呼吸して」

「? すぅー、はぁーっ、・・・・っ!!!」

あまり痛さを感じさせないように注意を逸らしてみたが、やはり痛かったようだ。
が息を飲んで私にしがみついた。

、・・・このまま、続けても?」

戸惑ったようだったが、こくり、と、頷いた。
少し安心して、そして、ゆっくりと奥へ奥へと突き進めた。
全部入ると、今度はゆっくり出し入れをしてみた。
この「ゆっくり」が随分と難しく、激しくしたい衝動に何度駆られたことか。が、が痛がるのはこれ以上見たくない。

何度か出し入れをしていると、の反応が変わってきた。
頬をピンク色に染め、息も少しではあるが喘ぎ声のようだ。
これなら、激しくしても?、と思い、少し体を動かしてみた。
すると、さっきよりも声が大きくなり、愛液も増え、ナカはきゅうっとしまった。本当に敏感な体だ。
こんなことで柄にも無く嬉しくなり、一層激しく、一層奥を突いた。
の甘い息が荒れ、髪も乱れ、汗のせいで額にまとわりついている。
なにもかもが私をおかしくさせた。
両手はの両手を握り、指を絡め、苦しくなる呼吸も構わずキスを続ける。
そして、ぎりぎりまで抜き、また最奥を突くということを何度続けたか分からない。
言いようも無い快楽が延々とつづく。
密閉された空間には、ふたりの愛液の水音や、肌のぶつかる音、荒い息遣いが厭らしく響いていた。

お互いの汗で指が滑りそうになった頃。
が耐え切れずに、愛らしい嬌声を上げながら達し、元々狭かったのナカの収縮が一段と激しくなり、私の吐精感を促した。
瞬間。
私はのナカへ白濁をぶちまけた。

乱れた息のまま、くちづけを何度も交わす。

「どうでした?」

「・・はい、黒白さんの仰るとおり、・・・きもち、よかったです・・・」

その言葉に、私はとても安堵し、を強く抱き締めた。




の「初めて」を奪った午後。
は、何をされたかは分かっていないようだった。
(これ程までに無垢とは・・・いや、無知とも言うべきか)
ただ、無邪気に愛らしく「気持ちいい」と、私を求めただけだった。


それから会う度毎、エリシュカ様達の隙をみては、この甘美な秘め事は行われた。

「ねぇ、黒白さん、」

「なんです?

「黒白さんは、私のこと、・・好き、ですか?」

「もちろん、なにを今更。私は誰よりもが好きですよ」

「そ、それじゃあ・・・あの・・・い、いつもの、きもち、いい、アレを・・・・」

「・・・・・」

決まっての方から我慢出来ずに誘い、私は無言でそれに答えるようになっていた。

まずは丁寧なキス。ついばむようなキスから、舌を絡めたものへ。
ゆっくりと存分に愛撫をして、それから・・・・・・

、好きです。愛しています。
 このまま、私の中に閉じ込めておきたい・・・・」

「私も。黒白さんと一緒に、ずっといたいです・・・・」

嗚呼、なんてメロドラマのようなのだろう。
こんな小娘とも言える少女にのめり込んで。
だが、それでもいい、と、頭の片隅でもう一人の自分がせせら笑った。





☆☆☆

今回は擬音などを省いてみました。いかがでしたでしょうか?
お読み頂いて、ありがとうございました。


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