存在


に告白した後、僕らは何度か体を重ねていた。
初めて抱いた夜以外は、ハレルヤに体を受け渡す事は無かったのだけれど…

ある夜、偶然、艦内の通路で、シャワー後のの後ろ姿を見た時、急に僕の中の加虐心に火が灯った。
途端、ハレルヤが表に出る。

。」

僕は何喰わぬ顔で、のか細い肩を後ろから掴んだ。
はビクリと驚いたようだったが、僕だと知るとホッとした顔を見せた。

「あ、アレルヤ…ビックリしたぁ、どうしたの?」

「ね、ちょっと部屋に来てくれないかな?」

僕は怖がらせないように注意しながら、出来るだけ優しく言った。
は素直に従うと、僕の後に付いて来た。

僕の部屋の中に入り…

「どうかした?アレルヤ、何か大事な…」

「そう、大切な事だよ、。」

僕はもう遠慮もせずに、ハレルヤの声色でに詰め寄る。
ニヤリと口の端を、自分でも分かる程に吊り上げて。

「!は、ハレルヤ…なの…?」

は少し怯えたように、退く。

「ピンポ〜ン、流石♪はすぐに分かってくれるから好きだぜ。」

僕…いや、俺は、アレルヤと完全に体を入れ替わり、ジリジリとに迫る。

「男の部屋に、二人っきり、…大切な事が何か、賢い様なら察しがつくよなぁ?」

ククッ、と喉の奥で笑いを堪えながら、の肩をぐいと引き寄せ、噛み付くようなキスをした。

初めは嫌がっていたも、徐々に優しくなる口づけに、薄く口を開き、俺の舌の侵入をいとも簡単に許す。
その上、甘い吐息さえ漏らしている。

俺はその声に脳の奥がゾクリと震えた。

「何だ?、誘ってんのか?その声…」

俺は、の顎を引き上げ、わざと俺の顔を向かせた。

「…や…そんな…」

恥ずかしさから、の顔は赤く染まり、俺から目を逸らせようとする。

「俺が欲しいんだろ?」

「…や、ちが…」

「求めろよ、俺を。」

首筋に舌を這わすと、より一層高い声を上げる。
俺はたまらず、の敏感な箇所に指を添わせる。
すると、そこは既にうっすらと湿っていた。

「なんだぁ?キスだけで、もう濡らしてんのか?イヤラシイな、は。」

「ぃや…そんな事…言わないで、アレルヤ…」

「っ!俺はアレルヤじゃねぇ!俺は、俺だ!!」

カッとなり、思わずの肩を激しく掴む。

「…ぁ…ご、ごめんなさい、ハレルヤ…」

少し涙目になる

「…俺を…俺を、見てくれ、……。」

掠れ気味の、聞き取れない程小さな声で懇願すると、は優しく俺の腰を抱く。

「ハレルヤ…大好きだよ、ハレルヤ…」

ッ…」

俺はまた噛み付くような愛撫を再開し、の秘部へ指を差し込む。
まだ充分に慣れていないそこは、はじめ嫌がるように拒んだが、俺は構わず最奥まで突き、ナカを掻き乱す。

「っくっ…んっ…はぁっ、ハレルヤっ…!」

段々との声が愁いを帯び、大きくなっていく。
それと同時に、ナカの指の抜き挿しが、いとも簡単になり、卑猥な音を立て始める。

の膝がガクガクと震え崩れ落ちそうになるのを、指は入れたままで抱え、ベッドへ二人なだれ込む。
お互いの表情が判るよう仰向けにさせ、上に覆い被さるような姿勢でナカへの蹂躙を続けた。

ゆっくり指を引き抜くと、ぐっしょりとの愛液が纏わりついてくる。

「見ろよ、こんなに濡らして…」

その指をわざとに良く見えるよう目の前に持って行き、更に、の頬にそれをねっとりと塗りつけた。

「っ!やぁ…っ」

ギュッと目をつぶり、横を向く

少しやり過ぎたか?とチラリと不安がよぎったが、構わず今度はその頬を舌で舐め上げた。

…好きだ、…」

耳元で囁きながら、いささか乱暴に胸をまさぐり、掴み、撫で回す。

そして、……

、受け入れろ、俺を…、俺を……」

散々弄んだのナカに、ギチッと音を立てながら、俺自身を侵入させる。

「やっ!んんっ…!!」

の頬を一筋の涙が伝ったが、俺はそのまま強引にナカへと押し進んだ。
あまりの締め付けの善さに、俺も思わず声が出てしまう。

「っく、はぁっ……あぁ、、……っ」

ゆらゆらと腰を動かしながら、の肩をギュッと抱く。
も、俺の背中に両腕を回し、爪を立てる程強く抱き締めてくれた。

「…ふっ…は、ハレル…ヤ…あぁ……」

真っ赤な顔をして、甘い嬌声をあげながら腰をくねらせる。

「ふふっ…はっ、、ナカがすげぇヒクついてるぜ、もう、限界が近いんじゃねぇのか?」

「っ!…ふ…や…ぁ……」

どうやらアタリらしく、は余裕の無い、言葉にならない声で応える。

「いいぜ、イっちまいなよ。キモチ良くて仕方無いんだろ?解放しちまえよっっ。」

俺がより一層激しく腰を撃ちつけると…

「…は…やぁ、ハレルヤぁ、…い、イっちゃぅ…イっちゃぅよ…ぉ……っ」

「イケよ、ほらッ!!」

「!!っはぁっんっっ!!!!」

俺の背中にの爪が喰い込み、ぎりっと痛みが走ったが、そんなのは全然気にならなかった。

よがりながら達するの、なんとも言えない艶のある表情に心を鷲掴みにされ…
未だ収縮がおさまらないナカへ、より深く…より激しく…
徐々に恍惚感が俺を襲い、……

「っ!!」

慌てて俺自身を抜き出し、欲情をの胸や腹部に解放した。

「っ、はぁ…、はぁ……」

二人、崩れ落ちるようにベッドへ深く沈み、まるで溶け合うように強く抱き合う。



「…ふふっ…どうだ、俺のでイった気分は?サイコーだろ?」

意地悪く笑うと、も恥ずかしそうに、だが、微かに頷き、笑い返してくれた。

嬉しそうだ、と、自惚れても良いのか……
こんな、…俺でも……

の優しい笑顔に感化され、俺も、ふっと目を細める。
きっと、ありえない位、甘い表情をしてるンだろぅな、と、自分でも可笑しくなりながら…


……そして、俺は、僕と入れ替わる……


まるで、もう一人の僕が満足したかのように。

僕は、もう一度、ぎゅっとを優しく抱き締めた。

「…ありがとう、。こんな僕を…もう一人の僕を…受け入れてくれて…
本当は、こんな事…許されるべき事じゃないのに…
謝らなければならない事なのに……本当に、ごめ……」

最後の、謝罪の言葉は、の唇によって塞がれてしまった。

「いいの。大好きだから。愛してるの。アレルヤも、ハレルヤも…。だから、謝らないで。」

照れたように、でも、ハッキリと意志を持った瞳で、僕を、僕の中の俺を、見つめてくれる。

「…ありがとう…」

僕らは、また、優しいくちづけを交わした。



ねぇ、ハレルヤ。
の存在が、僕にも、君にも、光を与えてくれるね。
こんな、僕らでも……

……それは、なんて幸福な……

愛しい、存在。




おしまい。

☆☆☆

ドS好きなもので、こんなハレルヤを書いてみたくなりましたゴメンナサイ。
本当は漫画で描きたいのですけどね。。。
どうしても、マリー相手じゃ、なんだか違う、とも思うし、
かといって、夢絵、夢漫画は手が出せず。。。笑
なので、こんなドSドリームエロ小説になってしまいました。ごめんなさいっ!
お読み頂いて、ありがとうございました。


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